大学・専門学校


アメリカの大学には2年制と4年制がある。2年制の大学は「Community College」、あるいは「Junior College」と呼ばれる。2年制大学にはさまざまな年齢の生徒が集まり、準学士号(A.A.:Associate of Arts)取得を目指す。2年制大学の方が比較的授業料が安く、難易度も4年制ほど高くないため、2年制大学で一般教養を修了し、4年制大学へ編入(トランスファー)するパターンが多く見られます。

 

 

College / University

より専攻科目の多い4年制大学には総合大学の「University」と単科大学の「College」がある。授業内容は2年制より難しくなり、課題も多い。理数系学士号(B.S.:Bachelor of Science)か、文系学士号(B.A.:Bachelor of Arts)を目指し、学生は忙しいキャンパス・ライフを送る。大学によって2学期制(Semester)、3学期制(Trimester)、4学期制(Quarter)に分かれる。2学期制の場合は秋学期(Fall Semester:9月からスタート)と春学期(Spring Semester:1月からスタート)があるが、夏と冬の長期休みを利用して単位を取得できる短期コースをオファーしている大学が多い。また、2年制大学から4年制大学へのトランスファーを考えている場合は、4年制大学での受講クラスも計算に入れつつ2年制大学で受講クラスを決定しておくと効率的だ。別の州にある大学へのトランスファーは、移行できる単位が違ってくる場合があるので念入りなリサーチが必要。

 

出願 Application

大学の出願に必要となるものは、各学校によって非常に様々。近年、願書の提出は基本的に全てオンラインで行われる。学校によって小論文の提出や推薦状の提出が必要であったり、一定のSAT(日本でいうセンター試験)の点数がないと願書の提出が受け入れられないことがある。アメリカでは大体、高校のJunior Year(11年生)から大学の見学を始め、Senior Year(12年生)になった新学期から願書の提出を始める。日本からアメリカの大学へ出願するには、個人で行うほかに、留学斡旋業者などに代行してもらうことができる。

 

SAT Scholastic Assessment Test

SATとはアメリカ合衆国内にある大学が世界中どこからの受験生にも大学に出願する際に受験させる共通標準テストである。同様のテストに、別団体が運営するACT(The American College Testing Program)があるが、SATのほうがより一般的である。日本のセンター試験のようなものだが、センター試験と違い、年に数回受験できる。

 

大学用語

  • オリエンテーション Orientation
    新入生のための学校説明会で、通常は学期が始まる前に開催される。卒業までのプラン、授業の登録方法、キャンパスの利用法を含めた学校生活についての一般的な説明が行われる。ほぼ1日かかるので、そのつもりで参加しよう。

     
  • プレースメント・テスト Placement Test
    入学してすぐに行われるレベル分けテスト。内容や評価方法は学校によって異なり、結果を踏まえてどのレベルでどんな授業を受けるべきかが決まる。英作文や数学、会話などが一般的なテスト項目。他に物理、化学、生物、音楽などのテストがある場合も。たとえ結果が悪くても退学にはならない。プレースメント・テストを受けないと受講できないクラスがあるので、あらかじめ下調べして受験申込みするのを忘れずに。
  • コース・スケジュール Course Schedule​
    各学期前に発行される。来学期のクラス数やスケジュールが掲載されている。また、学費の支払い期限、登録最終日など、その学期の大事な日程なども掲載。生協や大学のウェブサイトで入手できる。
 
  • レジストレーション Registration
    クラスの履修登録。電話、キャンパス内のキオスク、もしくはオンラインで登録するのが一般的。今までに取得した単位数の多い生徒や卒業を控えた生徒に登録優先権がある。人気のあるクラスはすぐに席が埋まるので、指定された登録日前に第2、第3希望も含めた念入りなスケジュール・プランを立てておくと安心。授業時間が重なるクラスへ同時に登録することはできない。

     
  • クラスの追加とキャンセル
    Add & Drop新学期が始まった後にクラスを追加、もしくは取り消したい場合はAdd/Dropすることが可能。卒業に近くなればなるほどクラスの選択肢が狭まるので、スケジュールをうまく組むのが難しくなる。

     
  • 授業料の支払い Payment
    学校内にあるCashier’s Office、またはオンラインで次学期の登録料や授業料を支払う。現金、マネー・オーダー、パーソナルチェック、クレジットカードなどで支払いが可能。利子がつき、少々割高にはなるが分割払いもできる。指定された日までに支払わないと、登録した授業が全てキャンセルされてしまうこともあるので注意。

     
  • アドバイザー&カウンセラー Advisor & Counselor
    学校のシステムや専攻、履修科目、成績、進路、就職活動等について相談にのってくれるスタッフ。カレッジ・カタログを読んでも分からないときは彼らに相談するとよいだろう。予約が必要な場合と、飛び込み(Walk-In)が可能な場合がある。より専門的な内容を相談したい場合は、インターナショナル・スチューデント・アドバイザーや各学部のカウンセラー、学部長(Dean)に尋ねることもできるが、まずは「誰に相談するのがベストか」と聞いてみよう。

     
  • カレッジ・カタログ College Catalog
    大学のすべてが載っているマニュアル。自分の専攻の必須科目、選択科目など細かく書いてあるので、しっかり目を通しておきたい。また、必須科目や卒業に必要な単位数などはなどは時折変わることがあるが、基本的に自分の入学した年のカレッジ・カタログに従って卒業までのプランを立てる。自分の入学した年のカレッジ・カタログは捨てないで取っておこう。

 

テスト Test

中間テスト(Midterm Exams)と期末テスト(Final Exams)が学期中の主要試験。授業成績における配点が大きいのもこれらのテストだ。エッセイ形式、選択形式、小論文の提出のみなど、多種多様な試験が行われる。マークシート形式のテストにはスキャントロンという専用テスト用紙を用いることが多いので、キャンパス内の生協で手に入れておこう。ただし、クラスやテストの種類によって違うサイズや形式のスキャントロンを使用するので、事前に要確認。試験期間でなくとも、授業中に小テストを実施する教授もいる。日頃から予習・復習しておけば大丈夫。

 

成績 Grade

アメリカの大学は主に5段階評価を設けている。各コースの成績のつけ方は学校や教授によって違いがあるが、テストの点だけでなく、宿題の提出、授業での発言・参加、遅刻・欠席、グループ・プロジェクト等に対する評価を組み合わせる場合もある。各科目の成績と、今までに取った単位を基にGPA(Grade Point Average)が算出される。4年制大学はGPA 2.0以上(平均点C以上)でないと卒業できない。C未満を取ってしまった場合は同じクラスを繰り返すこともできるが、あまりにC未満の成績を繰り返したり、GPAが低い状態が続くと退学処分になる可能性もあるので要注意。

グレードGPAポイント点数
A excellent 4.0  90 ~100点
B good       3.0  80~89点
C average   2.0  70 ~ 79点
D passing   1.0  60 ~ 69点
F failing             00 ~ 59点

 

卒業に向けて Graduation

卒業に向けての手続きは約1年前から始めなければならない。学校のレジスター・オフィスにある卒業申込書(Graduation Application)、またはオンラインで必要事項を記入し、提出する。学校側は、対象の生徒が卒業するのに足りないクラスをリストにして、その生徒へ知らせてくれる。ただし、学校側も莫大な数の生徒がいるため、このプロセスには時間がかかる。卒業間際になって単位が足りなかった!というようなことがないように、自分でもしっかり記録を取り、卒業までにいつ、どのクラスを取らなければいけないのかをしっかり計画したい。一人で確認するのが不安であれば、アドバイザーやカウンセラーに相談しよう。最終学期が終わった時点で学校側が生徒の記録を再び見直し、問題がなければ卒業を認める。いくら単位が足りていても、この卒業申込書が提出されていなければ卒業したとは認められない。

 

大学院 Graduate School / Professional School

学士号取得者が対象。よりレベルが高く、専門的な学問を追求するための学校。一般的に「Graduate School」や「Professional School」と呼ばれ、卒業と同時に修士号(Master's Degree)か博士号(Doctoral Degree)を授与される。就職に有利となるMBA(Master of Business Administration)のような学位を目指すのも大学院。プログラム期間は専攻科目によって異なり、平均的には2年と短いが、難易度の高さは覚悟する必要がある。

まずは自分が研究したいと思う題材をはっきり決めてプログラム探しをしよう。出願手続きは複雑で、推薦状が何通も必要になったり、願書提出の際に論文を要求されたり、TOEFLの要求スコアが高くなったりと、かなり時間を要するので計画的に。また、専攻分野のPrerequisitesの修了を要求される場合があるので、万全の態勢で出願したい。

 

語学学校 Language School

英語力の基礎を磨く、またはTOEFLのポイントを上げる目的で通うなら語学学校が相応しい。プライベートの学校から大学付属の英語研修機関が提供するESLプログラムまで種類はさまざま。会話、リスニング、リーディング、ライティング、文法、発音、語彙・イディオムなどがカリキュラムに含まれる。語学学校の課程を修了してから短大・大学へ進む人も多い。クラスはプレースメント・テストによって判断されたレベル別に分けられる。大半の生徒は非アメリカ人であるため、世界各国からやってくる生徒たちと交流できる絶好の場でもある。大学付属機関のESLプログラムを受講している間は、その大学の生徒とみなされるのでキャンパス内のカフェテリアや図書館などの施設を使う権利が認められる。

 

専門学校 Vocational School / Technical School

特殊な技術や分野を専門的に学びたい場合は、一般的に「Vocational School」や「Technical School」と呼ばれる専門学校が適している。カリキュラムの内容は、深く実践的である。卒業後のその分野での就職に大変有利。コンピュータやデザイン、メークアップ、マーケティング、美術、ビジネス、映画制作、観光、演劇、音楽、写真、ホテル経営、マネージメント、美容、パラリーガルなど、実に多種の専門学校が存在するが、ほとんどが私立。現場で活躍しているプロフェッショナルを教師として採用しているので、現場の生の声やアドバイス、エピソードを聞くことができる。申請するビザはM-1ビザで、途中でF-1ビザに変更することは不可。分野によっては、ある程度の英語力が要求される授業内容のクラスもある。

 

大学生活

  • 教授の呼び方
    小・中・高校と違い、大学では教授の苗字の前にProfessorやDr.の敬称をつけて呼ぶのが一般的だが、教授によってはMr.、Mrs.の敬称を好む場合やファースト・ネームで呼ばれるのを好む場合がある。たいていは授業初日に教授自身がどう呼ばれるのを好むのかを教えてくれるので、それに従おう。
     
  • 教科書
    大学では、教科書の無料提供は、ほぼない。自分の選択するクラス、教授によって必要とされる教科書が違うので、指定された教科書を生協、またはオンラインなどで購入・レンタルする。この場合、中古の教科書のほうが安いのだが、初版、改訂版などエディションによって内容が違ったりするので注意する。また、学期末には使い終えた教科書をキャンパス内や個人的にオンラインで売ることができるので、できるだけ書き込みはせずに、キレイに使おう。


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