自分が育った国ではない文化や習慣の違う国での子育ては、日本での子育て以上に戸惑いや心配がたくさん。家族、親せき、友人の力を借りて、また公共機関や政府、専門家、ビジネスサービスもうまく利用しましょう。

 

 

法律

日本とは全く違うアメリカの子育てに関する常識と法律。特に日本と最も異なるのは児童虐待に対する認識だ。人前で叱ったり、体罰を与えることは暴力を与えることと同じだと考えられており、親と一緒にお風呂に入ることも性的虐待とみなされてしまうことがある。また日本の考えでは子どもが一人で留守番をすることに問題がないと思っている人が多いと思うが、アメリカでは12歳以下の子どもを置いて車から離れることも子どもを危険にさらす児童放置とみなされる州が過半数だ。Department of Child and Family Services、通称DCFSは、日本でいう児童相談所のようなところで、子育てのためのリソースの提供や指導、養子・里親に関わるサービスを行っている。虐待やネグリジェント等、またその疑いが発覚すると、このDCFSが調査をし、裁判所の命令によって子どもを保護する。保護された子どもは、一時的に里親(foster parent/family)の元、あるいはソーシャルワーカーによって調査済みの親以外の家族や友人の元で過ごし、裁判所からの許可が下りるまでは会うこと、家に戻してもらうことはできない。(ただし、保護中も状況によっては定期・不定期で面会することは可能で、すべて裁判所の指示に従って行われる。)
文化の違いを尊重しつつも、アメリカの法律や習慣もきちんと理解し、誤解でこのような事態にならないよう気をつけたい。万が一、このようなトラブルや問題が発生した場合、もし言葉や文化的な問題がある場合は、日本語を話すソーシャルワーカーにコンタクトしてもらうよう依頼すると良い。LAでは、リトル東京サービスセンターには日本語が話せるソーシャルワーカーがいるので、困ったときは早めに相談を。
 

  • DCFS Department of Child and Family Services
    425 Shatto Pl, Los Angeles
    (213) 351-5507
    (800) 540-4000 24時間虐待通報ホットライン
    dcfs.co.la.ca.us/
     
  • ロサンゼルス最高裁判所 青少年部
    Los Angeles Superior Court / Jubenile division
    Central Juvenile District
    Edmund D. Edelman Children's Court
    201 Centre Plaza Dr., Monterey Park
    (323) 526-6610
    www.lacourt.org/courthouse/info/ccj
     
  • リトル東京サービスセンター Little Tokyo Service Center
    231 E. 3rd St., #G-106, Los Angeles
    (213) 473-3035 
    www.ltsc.org/​
    日本人の育児の手助けをするサービスが数多くある。子育て個人相談、子育てセミナーやサポートグループ等。アメリカの子育てに関する法律、学校システムというアメリカ文化に関するものから、上手なほめ方・叱り方、トイレトレーニングの仕方なども教えてくれる。
     
  • 日米教育サポートセンター
    Japanese Educational Resource Center ( JERC )
    23545 Crenshaw Blvd., #102, Torrance
    (310) 373-4888
    www.jerc.org
    講演会、教育相談、教育資料提供、ニュースレター発行などを通し教育支援活動を行っている非営利団体。「教育ハンドブック」という海外での教育情報を掲載した本も出版している。

 

子ども連れの外出

まず注意したいのは、LAならではの日焼け。かなり日差しが強い上、子どもは日陰にじっとできないのは当然なので、日焼け止めは忘れずに。また、必ず行き先の年齢制限や設備の事前チェックが必要。明らかに子ども向けの場所は問題ないが、場所柄連れて入れない場所や子連れに不便な場合もある。もともと未成年が入れないバーやクラブなどはもちろん、展示会やショー、特定のレストランなどは入場・入店を断られる場合もある。また、テーマパークなどはどの年齢でも子どもには天国だが、アトラクションによっては年齢や身長制限に引っかかり、ほとんどのアトラクションに乗れなかった・観れなかった・・・と親にとっては「まだ早かった。入場料がもったいなかった」いうこともあるので、必ず事前にチェックしよう。

 

映画のレイティングシステム

子連れで映画館に見に行くときは特にレイティングには注意しよう。アメリカ映画協会が定めている基準で、暴力、セックス、麻薬、残酷なシーンなどの露出度によって、5つに分けられている。見せたからと言って犯罪者扱いになるわけではないが、小さい子にあまりにふさわしくない映画を見せていると、虐待やネグリジェントなど育児において問題があると判断されたり、余計な疑いをもたれてしまう可能性があるので注意。

  • G General Audiences / All ages admitted
    小さい子どもが観ても問題となるシーンが含まれていない。
     
  • PG Parental Guidance Suggested
    子ども向けでない、やや問題となるシーンが含まれているので、親の助言や指導を薦める。
     
  • PG-13 Parental Guidance Suggested for children under 13
    13歳未満の子どもには不適切な要素が含まれている。
     
  • R Restricted-Under 17 requires accompanying adult guardian
    17歳未満には不適切な内容が含まれているので、保護者同伴でなければ入場できない。
     
  • NC-17 No children under 17
    17歳未満は観覧禁止。

 

ベビーシッター/デイケア

日本では数時間の子守りというイメージだが、アメリカでは住み込み(nanny)、あるいは通いで毎日子どもを専属で見てくれるものという認識もある。人選は、未熟なスタッフや虐待の問題や心配もあるため、過去の経歴や推薦状をよく吟味し、面接などを重ねて相手の人柄を調べた上で依頼するか、知り合いに紹介してもらうなどの方法が一般的だ。働く女性が多くいるアメリカで一般的に利用するのはデイケア、日本でいう託児所のことだ。自宅でやっているファミリーチャイルドケアから、幼稚園・学校や大学に付属しているところなど様々。
次のような内容がチェックポイント。

  • クラスの人数と定員
  • 担当スタッフの人数
  • スタッフや子どもたちの様子
  • トラブル時の対処方法
  • 部屋や設備の大きさ、安全さ、清潔さ
  • 教育方針や使用言語、第2言語の受け入れ態勢
    *実際に入ってみないとわからないこともあるので、直接見学に行くことがとても大事。

 

書類関連・申込書の入力事項

大切な子どもの命を預かるため、シッターやデイケア、学校では、たくさんの書類への記入・署名を求められる。初日までに提出しなければならないので、かならず事前に書類をもらい、当日までに記入して提出しよう。逆に何の書類も要求されない場合は注意。次は常に全てとは限らないが、一般的な書類。

  • Application・・・申込書。子どもと両親の情報や連絡先を記入する。
  • Deposit・・・人気の場所など、事前にスペースを確保するためにウェイティングリストに載せる場合などに敷金・デポジットが必要なところもある。
  • Consent for Medical Treatment・・・病気や事故など子どもに何かあったときに、状況に応じて必要な治療をしてもよいという許可・署名をする。輸血を拒否する場合などの記入欄がある。
  • Emergency Card/Emergency Information・・・緊急時の連絡先(携帯、自宅、会社など)、医者の情報(医師名、住所、電話番号、所属病院名)、保険の情報(保険会社、種類、ポシリー番号)、親が迎えに来れない場合、子どもを引き渡してよい人の情報(名前、関係、電話番号、住所)などを記入しておくカード。これは学校に通い始めてからもずっと毎年書くので、いざという時、親以外に子どもを迎えに行ってもらえる人を常に確保しておき、本人にも承諾を得ておこう。
  • Health History/Parents Report・・・子どもの病歴(入院や手術歴)や持病、服用中の薬、アレルギー、成長記録(歩いた、話し始めた、トイレトレーニング歴、言葉の発達)や、起床時間・就寝時間などの1日のスケジュール、トイレに行きたいときなどの特殊な言葉、性格などで特に気をつけるべきこと(特に怖がるものがあるなど)など、長時間子どもを預かる間に知っておくべきこと。
  • Physician's Report・・・医師に書いてもらうフォーム。健康診断書、予防接種歴など。
  • Personal Right・・・州の法律に基づくチャイルドケア施設の義務や権利について。それを学校が用意し、読んだという署名をする。
  • Parent's Right・・・州の法律に基づく親の権利について、読んだという署名。
  • Family & Social History・・・両親、兄弟の情報、家庭環境、ケアの必要な理由など
  • Consent and Release for Media/Photography・・・子どもの写真やビデオを撮影した場合の許可に関するフォーム。学校の資料やウェブサイトへの使用を許可する場合、または掲載されたくない場合、その旨を記し、署名する。

 

習い事・アクティビティ

プレスクール・キンダーに入るまでの未就学児に人気のアクティビティは「マミー&ミー」という親子教室。親と一緒に参加する習い事で、生後6ヶ月くらいから、他の同年代の子ども・親たちとの交流や情報交換、勉強のために集まるクラスや、特に音楽、体操などにフォーカスして楽しむクラスなど、市や学校区が運営するものから一般のビジネスが提供するサービスまで、無料・有料でさまざまなプログラムがある。近所の同年代のお友達を作る絶好のチャンスだ。クラスは主に平日や土曜日の数時間で、3〜8週間程度のプラグラムが一般的。市役所や図書館、アダルトスクール、文化センターなどに置いてあるクラスカタログやウェブサイト、ペアレンティング関連のフリーペーパーなどをチェックすると良い。人気プログラムは受付開始からすぐ席が埋まってしまったり、登録後(registration)後、初日に出席しないとキャンセルされてしまう場合があるので注意。平日の日中、幼児向けのイベントがたくさんある。ショッピングモールでクラフトやマペットショーが行われたり、本屋ではよく朗読タイムなどが定期的に行われているので、チェックすると良い。3歳を過ぎる頃からは、習い事の選択肢も増える。音楽(楽器、リトミック)、スポーツ(体操、水泳、球技、武術ほか)だけでなく、アカデミックな塾や専門科目にフォーカスしたプラグラム(言語、科学、算数など)も豊富。年齢によっては、まだ親が同じ施設内で待機していないといけない(ドロップオフ式でない)場合もあるので、システムを確認しよう。

 

キッズミール

日本同様、多くのレストランやファストフード店では、子ども用のメニューがあり、年齢にあわせたバリエーションも豊富。また、卵、乳製品、ナッツ、グルテンなど、アレルギー対応メニューを用意している店もあるので、メニューに載ってなくても尋ねてみるとよい。離乳食の頃は、適切なメニューがなかったり、味付けが濃かったりするので、携帯用ミールを持参したほうが無難。

 

年間行事・ホリデーイベント

アメリカ全体が盛大にホリデーを祝う習慣があるが、子どもが関わるとさらにスケールが大きくなることも多いです。

 

グディーバッグ Goodie Bags
子どものホリデーイベントで必ず出てくるもののひとつに「グディーバッグ」がある。小さな袋に何種類ものキャンディ、チョコ、クッキー、小さなおもちゃや文房具などをバラで入れて、クラスメートやお友達と交換する。パーティーグッズ店などに、たくさんのバッグや関連アクセサリが売っている。学校では、もらえない子がいるとかわいそうということで、事前に担任がクラスメートの名前のリストをくれる場合もあり、内容や持って来る日についても指示されることもある。

 

1月

  • ニューイヤーズデー New Year's Day
    お正月は学校が休みなので、家族・大人と一緒にニューイヤーズデーを祝い、子ども向けイベントも多い。ただし、日本ほど冬休みが長くなく、1週目には学校が始まる。お年玉の習慣はない。
     
  • マーティンルーサーキングバースデイ Martin Luthere King's BD
    各地でパレードやイベントがあるので、鼓笛隊・バンドやバトンをやっている子どもはパレードに参加したり、パフォーマンスをする機会が多い。

 

2月

  • バレンタインデー Valentine's Day
    幼稚園・小学校では、"Happy Valentine"をテーマにしたクラフト(図画・工作)が多くなる。当日は男女関係なくクラスメートとグディーバッグの交換が行われることも。中身はやはりハート型や赤やピンクの包みのチョコやキャンディーが多く、専用のカードもマーケットやパーティーショップに出回るので、それに名前を書いてバッグに貼って渡す。

 

3月

  • セントパトリックデー St. Patrick Day
    この日が近づくと、周りに緑色のものが増える。当日はやはりグディー交換。グリーンの包みのお菓子や文房具や、四葉のクローバーをかたちどったものが入っている。この日は服装のどこかにグリーンが入ったものを着ていくことになっていて、もし来てなかったら「つねられる」習慣があるので、注意しておいてあげよう。

 

4月

  • イースター Easter
    学校の春休みが重なるので、春休みに入る最後の授業日にグディーバッグの交換がある。パステル系で、タマゴの形のお菓子や文房具が多い。家や学校の庭や公園、テーマパークやイベントなどで、カラフルなタマゴ(最近は本物ではなくプラスチックの容器にお菓子が入ったもの)をバスケットを持って宝探しのように探す「エッグハント」が行われる。小さい子・女の子などはイースターラビット(うさぎ)の格好をすることも。

 

5月

  • 卒業式 Culmination/Graduation
    幼稚園、小学校、中学校、高校の卒業式は、学校区・学校によって異なり、最近は6月にする場合もある。この時期になると、卒業記念・卒業祝いのグッズ(盾、指輪など)の準備も始まる。記念品には日本の「○○期生」の代わりに、卒業年度の年入り(Class of 2016)などの文字を入れる。卒業アルバム(Year Book)用の写真撮影などは夏から始まる場合もある。卒業前の盛大なパーティー「プロム」は子ども達にとって、とても大切な行事。正装して親友やカップルで参加して、ダンスや食事を楽しむ。高校生のプロムは特に盛大で、リムジンを呼んでパーティー会場に行ったりもする。プロム用のドレスやタキシードのレンタルは学校周辺に充実しており、靴やネクタイ、シャツまで一式借りることができる。胸には生花で作ったコサージュ、boutineer(男性用)/boutonniere(女性用)を付ける。たいていカップルは花・色を合わせるようだ。自分で作っても良いが、花屋でも10ドル前後で作ってくれる。また、Grad Nightと呼ばれる、シニア(卒業間近の12年生)だけが参加するイベントも各学校で催され、パーティー、ゲーム、ショー、テーマパークなどに夜通し遊びまくる。卒業式当日は、アカデミックドレス(gown)と角帽(cap)を着る学校が多い。安価なので、レンタルよりも買ってしまう場合が多いようだ。卒業生の年には、こういったイベントやグッズの費用が意外にかかるものなので、心の準備を。
     
  • メモリアルデー Memorial Day
    この日は学校は休みで、各地でパレードが行われるため、マーティン・ルーサーキングデー同様、鼓笛隊やバトンチームなどで子どもが参加する機会がある。

 

6月

  • 夏休み
    学校・学校区によって日程に違いがあるが、たいてい5月下旬から6月中旬に夏休みが始まり、8月中旬から9月上旬に新学期が始まる。学校以外のアクティビティができる時期なので、平日も含め各地でたくさんのイベントが開催される。LAでは週・月単位で参加できる長期プログラムやサマーキャンプも豊富。人気プログラムは人員が埋まるのも早いので、4月には調べ始めて早めに登録しよう。
    子連れのお出かけ・イベント検索お勧めサイト www.laparent.com/

 

7月

  • 独立記念日 Independent Day / July 4th
    6月に入ると、赤白青のものが目立ち始めるのはこのため。学校は休みだが、デイケアやサマーキャンプなどに通う子は、やはりグディーの交換などがある。当日は休みなので、夜の打ち上げ花火を見るために、朝から公園やビーチでBBQをしたりする人も多い。花火が近くで見られる場所は駐車場などもかなり混み合うので、準備万端・早めに出発するほうが良い。手に持つ花火は、市によって禁止されているので、庭でやりたい場合はまず各市の消防署のウェブサイト等を確認しよう。花火は、7月に入るとマーケットの駐車場などに出店がでるので、そこで買う。18歳以下は購入できないので、必ず親が窓口まで同伴するように。

 

9月

  • Labor Day / Back to School Night
    Labor Day後に新学期が始まる学校が多いので、その次の週あたりに行われる学校イベント。親が子どもの学校に行き、教室を見たり、担任や各教科の教師と顔を合わせる機会になり、1年間の方針やカリキュラムなどを確認できる。また、この時期に新しく必要な文具や学校用品が決まるので、8月ごろからBack to Schoolセールが始まり、文具店やスーパーなどで安売りが始まるので見逃せない。逆にその期間を逃すと売り切れが続出し、すぐに必要なものなのにオンラインでしか買えず間に合わない・・・という事態もあるので注意しよう。

 

10月

  • ハロウィーン Halloween
    1年の中でも子どもにとっての一大行事。9月に入るともうコスチュームや大袋のスナックが店頭に並び始め、知り合いに会うと「何に仮装する?」という話題が必ずあがりはじめる。コスチュームを手作りする人も少なくないので、クラフト・手芸店のセールも始まる。10月中旬を過ぎると、テーマパークやモールなどでもTrick or Treatingのイベントが開催される。玄関や庭に飾るカボチャの準備も始まり、大きなカボチャが各地で売り出される。このカボチャ選びは、パンプキンパッチと呼ばれ、農場や公園で大規模なイベントも行われている1日行事になっているものから、普段は駐車場など一時的に利用されている仮店舗にワラとカボチャを敷き詰めたお店まである。当日は、デイケアや学校ではハロウィーンパーティーやパレードが行われ、親も招かれる場合も多い。たいてい、コスチュームはバッグに入れて持たせることが多いようだ。なので学校での仮装は、子どもが着脱しやすいものを用意しよう。当日ポットラックパーティーにして、各家庭から軽食を持ってくるよう依頼される場合もある。もちろん、グディーバッグの交換もある。お菓子の食べすぎに注意ということで、歯ブラシを入れることも。夜暗くなり始めると、Trick or Treatingで近所を回ったり、イベント会場へ行ったりする。住宅を回る場合は、できるだけ知り合いの家、デコレーションをしている家だけにしよう。ハロウィーンを楽しまない人もいるので、電気が消えていたり、デコレーションがまったくない見知らぬ家などには行かないほうがよい。もらったお菓子の管理は、親がしっかり行う必要がある。毒物を混ぜられたり、悪質ないたずらがある場合もあるので、知らない家や場所でもらったお菓子は食べさせずに捨てている親も多い。また、ガムや大きな飴玉など、小さい子には早すぎるお菓子をもらう場合もあるので、これもしっかり監視しよう。

 

11月

  • サンクスギビング Thanksgiving
    この日が近づくと、デイケアや学校ではカボチャと七面鳥のクラフトが増え、連休なので里帰りを予定したり、家族を迎える準備をしたり、旅行に出かける家庭もある。

 

12月

  • クリスマス Christmas
    近年では、ついにハロウィーンの頃にはもう、モールではクリスマスのデコレーションやセールの準備が始まる。子ども達はサンタクロースにお願いするプレゼントのリストを書き始め、親は友人や家族、お世話になった人へのギフトの買い物やクリスマスカードの準備に忙しくなる。子ども関連としては、教師や習い事の先生、主治医などに贈る場合が多い。日が近づくとさらにイベントも増え、モールでは、サンタクロースと写真を撮るコーナーができ、そこで子どもがサンタに欲しいプレゼントを伝えるチャンスもある。
     
  • クリスマス・ニューイヤーズデーパレード
    各地でパレードが行われるので、ここでも習い事によってはパフォーマンスの機会があり、チームによっては遠く、他州まで遠征する場合もある。

 

バースデーパーティー

アメリカでは、子どものために盛大なバースデーパーティーを開くことも多い。2~3歳過ぎて友達と遊べる頃になると、プレスクールや近所の友達を招いた、本格的なバースデーパーティーが開かれる。子どもが大きくなるにつれ、子どもの友達の数も増えてくる。特にクラスメイトなどになると、親同士の面識がなく、親しくなくても招待する・されることもある。いろんな人種や宗教、習慣によってさまざまな形があるので、分からないことがあれば、気軽に周りや主催者に聞いてみよう。また幼いうちは大人や兄弟も一緒に参加する場合が多く、食事の用意の都合もあるので、その場合、親子で2人以上参加する場合は人数を知らせるほうがよい。逆に小学生を過ぎるとドロップオフの場合も増えてくるので、先にどんな形式のパーティーなのかを事前に聞いたほうがよい。
*ドロップオフー車で送り、同伴しないこと。

 

一般的なバースデーパーティー

通常、パーティーの2週間ほど前には、招待状・カードをもらい、出欠の出席の可否を返事する。カードに、RSVPと書いてあるはずなので、書かれている連絡先に返事をしよう。どんなプレゼントをあげればよいか見当がつかない時は、その時に率直に聞いてみるのも良い。人によっては、招待状に、「洋服にしてください」「レゴを集めています」「ピンクは嫌いです」など、具体的な希望が書かれている場合もある。プレゼントの相場は、年齢やその集まりのタイプによっても様々だが、クラスメイトの範囲なら15ドルから30ドル、特に親しい人や親せきなら少し高めというのが多いようだ。後でお礼のサンキューカードを書く場合もあるので、必ず名前を書いたカードを添えておこう。ラッピングにも意外と費用が掛かるので、それも予算に入れておこう。店のビニール袋などに入れたまま持ってくる人もいるが、きちんとしたいなら、さらにプレゼント用の紙袋に専用ティッシュや詰め物をして、きれいに入れて渡そう。また、できればギフトレシートを入れてあげよう。気に入らなかったり、サイズが合わなかったりしたら、同じ店で同等のものと交換できるのだ。

 

自宅や公園

子どもの好きなように遊ばせる形から、バウンサーをレンタルしたり、ピエロやマジシャン、パペットやシャボン玉ショーなどのパフォーマーを雇って、より楽しく盛り上げる場合も。スケジュールは人それぞれだが、たいてい始めの時間は自由に遊び、軽食後にパフォーマンスなどのエンターテイメント、そしてバースデーケーキタイム(ろうそくに火をつけて歌を歌うなど)、その後場合によっては、プレゼントをみんなの目の前で開けるプレゼントタイムがある。家庭によっては、非常にのんびりしていて、時間を気にせず一日中だらだらとやる形もある。例えば、日本人は午前11時からと書いてあったら、5分前には行ってしまうが、アメリカでは場合によっては、11時には準備も食事も全然できておらず、人が揃い始めたのは数時間後・・・という場合もある。ヒスパニック系のパーティーなどは、ピニャータという紙で作った動物やキャラクターのくす玉の中にキャンディを詰めたものを木にぶら下げて、スイカ割りのように目隠しをして棒で叩いて壊す遊びなどもよくある。また、パーティーの終わりがはっきりしない場合もある。たいてい、ケーキを食べ終わったら一区切りで、お土産(Goodie)を配り始めたら、終わりだと思ってよい。ただ、そこですぐ主催者がお開きにしない場合は、すぐに帰る必要もない場合もあるので、周りの友達や状況で判断する。親せきが多数参加している場合は、夜中までやっている場合があるので、帰るタイミングは周囲を見て考えよう。

 

自分が主催する場合

公園の一角でする場合は、まず時期を考慮して決めよう。LAは場所によっては、夏は暑すぎ、冬は寒すぎる(海辺など)場合もある。また、多くの人がBBQをするような時期(独立記念日、レイバーデーほか)は混み合うので、それも考慮に入れよう。場所の確保だけでなく、駐車や子どもの安全(親の目が届きにくくなる)も考えて。市によってはピクニックテーブルやガゼボ(屋根のあるピクニックテーブルエリア)の予約もできる。確実にスポットを確保するには、まずその公園がある市役所に問い合わせよう。予約をしない場合は、朝早くから行って場所取りをする手もある。その場合は、ガゼボにデコレーションを付けたり、テーブルクロスや荷物を置いたりしておくとよい。ただ、人気があり、いつもにぎわっている公園の場所取りは早起きの覚悟を。公園を選ぶ際の注意点としては、駐車場(混み具合、料金、距離等)、安全性(車道、池、柵他。年齢的に適切な場所)、トイレ(距離、清潔さ他)など、できるだけ招待客に不自由・不便をかけないようにしたい。また、暑い季節は日陰の確保も重要。

*LAでは公共の場でのアルコールを禁止しているところが多い。許可証を取得すれば飲酒できる公園やビーチもあるので、市役所に問い合わせるとよい。ただし、子どものパーティーでの飲酒を好まない人もいるので、招待客との関係も考慮に入れたほうがよい。

 

食べ物

バースデーパーティーの食事と言えば、ピザが欠かせない。ピザを出しておけば、はずれがないといっても過言ではない。ただし、材料にアレルギーがあったりや食べれない子もいるし、パーティーが重なるとピザは見たくもないという大人も珍しくないほどなので、多少別のメニューも入れてあげたほうがよいだろう。ケーキは人数によって大きさを選ぶが、日本の丸いケーキではなく、長方形の大きなケーキが一般的で、ケーキ専門店、パン屋、スーパーの一角などで買える。1週間前には予約をしておいたほうがよい。日系のケーキでなければ、非常に甘いのは覚悟しておこう。

  • 1/4 シート 9 ″ x 12 ″ 12 - 28人分
  • 1/2 シート 11 ″ x 15 ″ 18 - 40人分
  • フルシート 18 ″ x 24 ″ 48 - 108人分

 

専用の場所の貸し切り

子どものバースデーパーティーを盛大に行うことが多いアメリカならではのサービスが充実していて、ファストフード店(マクドナルド)、ピザレストラン(Chuck E cheeseなど)、ゲームセンター、ミニチュアゴルフ、ゴーカート場、トランポリン、ローラースケート場、ボーリング場、フィットネスクラスなど、バースデーパッケージや、パーティー専用ルーム設備のあるところも少なくない。パッケージには、パーティー利用料のほか、招待状やお土産のGoodieも含まれている場合もある。食事やケーキは、パッケージに含まれる場合、外から持ち込むことができる場合とがある。他にも、チルドレンミュージアム、テーマパークや子供向けアクティビティ(クラフト、絵画、陶芸)のお店など。パッケージがないところでも、グループ割引やプライベートルームを借りることができるので、気に入った場所があったら聞いてみよう。

 

障害児に関する日本語のサポート

JSPACC(Japanese Speaking Parents Association of Children with Challenges)はリトル東京サービス・センターの協力のもと、障害を持つ子どもの家族や本人、医療、教育、福祉の専門家などで構成された日本語によるサポート団体です。

障害を持つ子どもたちが社会の一員として豊かで幸せな生活が送れるようにとの願いをもとに、言葉や習慣の違うアメリカでの療育に必要な医療、教育、福祉などの公的なサービスを学び、お互いにサポートし合って会員それぞれが力をつけていくことを目的としています。現在はロサンゼルスを中心に、日米にわたって多くの会員が登録しています。会の主な活動は、毎月の例会や小部会、ニュースレター発行、メーリングリストによる会員同士の情報交換などですが、ピクニックやクリスマス会など楽しいファミリー交流行事もあります。月例会では、ゲスト・スピーカーを招いての勉強会、専門分野の情報提供や情報交換などを行います。例会時には別室にて「子どものプログラム」が開かれており、ボランティアの方々と一緒に集団遊びを通して子どもたちがソーシャル・スキルやコミュニケーション・スキルを学ぶような機会も提供されています。

 

会のウェブサイト

会のウェブサイト(下記)には会員専用ページもあり、会員とボランティアたちの手で内容の充実をはかっています。JSPACCはすべて会員の手で企画運営され、より充実した会に発展するよう活動に励んでいます。当会の主旨にご賛同頂ける方のご参加をお待ちしています。またボランティアとして会の活動に関わってくださる方も大歓迎です。

  • お問い合わせ・入会希望は下記まで
    626-330-5357 吉山るり子   310-259-0761 磯崎葉子
     
  • リトル東京サービスセンター
    213-473-1602  www.jspacc.org  info@jspacc.org
 
原稿提供:JSPACC


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